ポンフー島っていう台湾の離島は「台湾のハワイ」と言われていて海が綺麗らしい。
というラインが青い海の画像と共に台湾在住の友人から送られてきた。
ほう、行ってみたいね~
なんて返してはみたものの私は妻子持ち。
1歳の子供と妻を残して「ちょいと台湾の離島へバカンスしてくるわ!」なんてやってたらマジで消されかねない。
妻というものは子供が小さい時に夫がミスをやらかしてしまうと、それを一生覚えていて何かあるたびに引っ張り出してくるらしい。
だから気をつけろ。特に子供が小さい時は。いいな、絶対だ。
なにがあったんだろう?って思うくらいの勢いで熱弁してきた先輩の言葉が脳内をリフレインする。
まぁそうだよね。
大変な時にてめぇ何やってんだよ?あ?って思うよな。
行きたいけど行けないよなぁ……と思いかけたその時、大切なことを見落としていることに気付いた。
あの二人、お義母さん達とハワイに行くじゃん、と。
そうだった。
自分で手配したのに完全に忘れてた。
お義母さんのマイルでハワイの特典航空券を取ったついでに妻にも「一緒に行ってきたら?」って言ってみたら本当に一緒に行くことになってたんだった。
急に決まったハワイ旅行のために一週間ぶち抜いて会社を休めない私だけお留守番になったのだけれども、土日に有給をくっつけた3連休+4連休なら取れなくもない。
ここにフジロックとポンフー島旅行を入れ込んてしまえば……行ける。行けるぞ!
行けるわ。
返事をしてからは早かった。
私はポンフーでの宿と自分の日本⇔台北の航空券の手配をしたくらいで、そこから先の離島便や現地の足の手配等々は全部友人がやってくれた。
楽。こんな楽な旅行準備があるだなんて。
いつも企画・立案・手配の全てをになっているので乗っかるだけの旅行の楽さを味わうのは久しぶりだった。
さて、今回の旅行先のポンフー島について、ご存じない方のために簡単に説明しておきます。
ポンフー島は台湾本島の西側にある離島です。ロマサガ2の七英雄クジンシーみたいな形してますね。
クジンシーを思い出せなかった人がいるかもしれないから念のために画像張っておきますね。
最終皇帝が戦う第二形態の方がポンフー島との一致率高め。
こいつと戦うときは全員ソウルスティール見切ってるから雑魚でしかないっすよね。
ポンフーとクジンシーめっちゃ似てるじゃん!って気づいたらいてもたってもいられなくなってツイートしたんだけど2いいねだった。おかしい。
私のインターネットは世界につながっていないのかもしれない。
ポンフー島についてはそんな感じ。
あとは島の名産品が魚介(特にイカ)とサボテンってことくらいですかね。
それくらいの予備知識でいざ2泊3日のポンフー島旅行へ出発。
台湾ポンフー島旅行の費用と使用マイル
……の前にまずは金とマイルの話です。
今回のポンフー島旅行の費用と使用マイルは以下にまとめました。
・費用(2人)
現地で使った費用:友人が全部払ったので不明
ホテル代:1泊目7310台湾ドル、2泊目SPG AMEX宿泊特典
・航空券代(1人分)
バニラエア 関空→台北桃園空港:15920円
マンダリン航空 台北松山空港⇔馬公空港(ポンフー島):15400円(ローシーズンは往復1万円弱でいけるっぽい)
チャイナエアライン 台北桃園空港→中部交際空港:15000Avios+4070円
BAマイルでチャイナエアライン(JALとのコードシェア)のビジネスクラスを発券。
合計:1人あたり62390円くらい?+15000avios
台湾の離島であるポンフー諸島へは日本からの直行便がないため、台北松山空港から出ている離島便に乗る必要があります。
LCCや地方空港からの台北便が集う桃園空港からのポンフー行き便はないので要注意。
台湾各所からポンフー島までは1時間かからないくらいですが、乗り継ぎや空港移動(桃園⇔松山間でMRT50分)が必要な日本からだと結構遠い印象でした。
海外の知らないところに行ってみたいといった想いがなければ沖縄でいいかもっていう気もしなくもない。
ポンフー島も良いところだったけども。
それではようやく本編のポンフー島旅行記を始めます。
ポンフー島旅行1日目
関空→台北桃園空港へ&空港泊
旅程は2泊3日だけれども、現地滞在時間を伸ばすために仕事を終えたその足で関空へ向かってバニラエアの桃園空港行きの夜便(22:45-00:55)に乗り込み台湾にイン。
そのまま空港泊してから翌朝すぐにポンフー島へ向かうプランだ。
空港泊スポットは事前に予習した通り、Transfer counter付近にあるRest areaを利用することに。
私が到着した時点で先客に寝やすそうな場所を確保されていたけど、なんとか空いてる場所を見つけて……
イス2つを並べて寝袋を設置すれば本日の寝床の完成~。
友人から桃園空港内は空調が効きすぎてかなり寒いという情報を得ていたのでダウンの寝袋を持ち込んでいたのですよ。
夜勤中に床で寝ることが多かったのでダウンの寝袋を買っていたのがこんなところで役に立つとはね。
軽いからこいつをもっていってもLCCの手荷物重量制限のことを考えなくても良いし。素晴らしい。
夜勤中に床で寝てた話は下記事参照ね。
寝床もできたしさっさと寝て翌朝のポンフー行きに備えようと寝袋に潜り込むもなかなか寝れない。
情報元のブログ主様によると「余裕で安眠できました♪」とのことだったのに全然無理だった。
この場所で寝ようとするとあぐらをかいた状態で後ろに倒れるような姿勢になるのだけれども、足が伸ばせないのが想像以上にキツイ。
会社の床で寝続けた経験があるからどこでも寝れるぜ!とか思ってたけど全然だったね。まだまだ繊細。
空港泊するヤツの全然余裕でイケましたとかあんまり参考になんねぇなと思いつつもウトウトしながら朝を待つこと数時間。
あまりに寝れないんでAmazonで事前購入したプリペイドSIMの設定をしたりしてた。
Hot Taiwan 台湾SIMカード インターネット 60日 4G・3Gデータ通信高速無制限使い放題(速度制限なし)SIM-TSTAR台湾之星 60 Days |
このSIMは台北、離島のポンフー島、さらに離島の吉貝島の全箇所で使えたし、ホテルや空港ラウンジのWiFiよりも高速だったので持って行って良かった。
3、4、5、7、12、30、60日のラインナップから自分の旅行日程に合わせて買えるのも好ましい。
素晴らしいSIMなので台湾旅行に行く人は5枚ずつ買ってみんなに配ると良いと思います。かさばらないし。
友人と合流→台北松山空港へ
6:00くらいにイミグレ通過し、待ち合わせ場所で台中からバスで桃園空港まできてくれた友人と合流。
再開の言葉を交わしつつまずは腹ごしらえ。
朝食としてコンビニのパンをごちそうになる。
今回の旅行は現地滞在費を友人が支払い、私がホテル代を支払っておおむねトントンならそれでOKというシステムを採用した。
よって、現地でいくら使ったのかほとんど分かってない。
なので、今回の記事では旅行ブログ的には大切なそういった情報にはあまり期待できないことを先にお詫びしておく。ごめんね。
桃園空港からポンフー島への便が飛んでいる台北松山空港までは、桃園空港→台北駅→中山駅→松山駅とMRTを乗り換えながら向かう。
MRT路線図が知りたければ下サイトを見ると良いと思う。
友人が悠遊カードという台湾版Suicaみたいなチャージ式交通系ICカードを用意してくれたので、MRTの乗り降りは改札にかざして出入りするだけ。楽ちん。
普段の家族旅行の移動中は乗り間違えてないか確認したり、タクシーが遠回りしてボッタクろうとしてないかGoogle mapとにらめっこしたり、次の行動の予習をしたりしているのでだいたい手元のスマホかガイドブックを見ているんだけど、今回は台湾在住の同行者に任せておけばよいのでそんなことをする必要はない。
ゆっくりと窓の外をぼんやり眺めることができた。新鮮。
空港から台北までの景色は最初かなり緑が多かったが、そこからしばらくして市街地に入る頃には古い建物が目立ってきた。
古いし密集してるので地震が来たらヤバそうだなって思ってたらやっぱりそうみたいで、この辺の老朽化した建物の耐震性はかなりヤバいし2000年くらいの耐震基準改定前の建物もアヤシイみたい。
台湾旅行時に宿泊するホテルは2000年以降に建てられたものにしようと心に誓う。
台湾も日本と同じく地震と無縁とはいかないからね。
桃園空港から2回乗り換えて松山空港に到着。所要時間は46分。
そのままマンダリン航空のカウンターに行ってチェックイン。
台湾内の国内線でもパスポートは必要なんで出せるようにしときましょうね。
友人が自信満々に颯爽と中国語で話しかけたら日本語で返されて微妙な空気になってた。
手続き後は松山空港をウロウロ。
お土産屋さんで日本語発見。雪の恋(YUKI&LOVE)というお菓子のブランドっぽい。
YUKIだから雪は人名かな。そんな雪の恋のラインナップの中にイケてるやつ見つけた。
幸せな棒。
海外で見かける変な日本語ってすごく海外っぽいよね。嬉しくなる。
そうこうしているうちに出発時間になったのでマンダリン航空便に乗り込む。
マンダリン航空便でポンフー島の馬公空港へ
足元広い!最高!JAL国内線のクラスJくらいの余裕。
飛行中に配布される飲み物のストローが不良品で、余計な穴が開いているせいで吸えども吸えども液体が上がってこないという小トラブルはあったものの快適なフライトでした。
雑なつくりが逆に海外っぽくて良いななんて思えるのも海外旅行マジックっすね。
1時間弱のフライトなので飛んだと思ったら着陸のお知らせ。
着陸直前に友人からポンフー情報。
2014年の7月にトランスアジア航空の便がポンフー島への着陸間際で墜落してるんやで……
やめろ。
11:35、ポンフー島 馬公空港に到着。日本を出てから12時間ちょっと。なかなか遠かった。。
空港の外に出ると友人が手配してくれていた電動スクーターが用意されていた。2泊3日で1200元くらいだったかな。
新しくて綺麗。最高時速は30km/h。
ハンドルにスマホホルダーが付いてるからGoogle mapを見ながら移動できるぜ。
バッテリーが無くなってきたらセブンイレブンで買って交換。
こんなん↓
バッテリーが減るとどんどん遅くなって、20km/hとかになっちゃうので結構頻繁に交換するようにしてた。
まずは荷物が邪魔&着替えたいということでホテルに向かうことに。
ポンフー島は風の島と呼ばれるくらい風が強いのでバイク運転中はサングラス必須っす。
紫外線は気合でなんとかなるけど砂埃は無理。眼球への物理ダメージは気合では耐えられない。
持ってき忘れてもコンビニで250元くらいで買えるので安心。私も友人に買ってもらった(そして翌日になくした)。
ホテルに荷物を置く&着替え
今回お世話になるのは空港から電動スクーターで20分のフォーポイントバイシェラトンポンフー。
2015年開業の新し目なホテル。耐震的にも安心。
島の中心部にあるのでご飯を食べに行くのにも便利。
アーリーチェックインは不可だったのでプールの更衣室で着替える。
泊まったホテルについては下記事で詳しく書いてます。
他にも良いホテルあると思うけど、私はマリオットの犬なので……
SPG AMEXの無料宿泊特典と有償宿泊の2泊で取ってたんだけど、スタッフが何かをミスったようで宿泊実績を10泊以上余分につけてくれるわ無料宿泊特典を返却してくれるわと最高だった。おかげで年間宿泊実績50泊以上必要なマリオットプラチナになることができたよ。ありがとう。
なぜか返却された無料宿泊特典はWシンガポールで使った。多謝。
着替え終わったらちょうどお昼時。
ポンフー島での1食目は、友人が前回ポンフー島に訪れた時に宿の人に連れていってもらって美味しかったお店に連れて行ってくれるとのこと。
美味しかった実績有りはありがたい。
是非行こうと期待に胸膨らませつつ電動バイクを5分ちょっと走らせてお店に到着。
こちらが当たり確定のお店だ。
昼食:麺店
パンチのある店構え。
ぼろくて汚い外観と、「は」で始まって「え」で終わる名前の虫が縦横無尽に飛び交う店内。
自分で旅行を計画してたらまずいかないな。
え、店?廃屋じゃなく?営業してんの?と見た目で牽遠するわ。まず、妻が入ってくれないだろう。
そんな感じで見た目がヤバめなこのお店では、海鮮麺をテラス席で頂いた。
日清カップヌードルのシーフード味に揚げにんにくをプラスしたような味。文句なく美味しい。ポンフー名産のイカがプリプリしてて良い。
麺は普通の麺とビーフンみたいな麺から選択可能。サイズは大と小の二種類。普通麺&サイズ大で80元。大って言っても日本のラーメン屋だと並くらいのサイズ感。アツアツなので衛生的にも安心。加熱大切。
ポンフー島で食べたものの中で一番うまかった。
「一番おいしい飲食店」という旅行記における最強カードを初手で出しちゃってるけど、この旅行記の戦略的に大丈夫?っていう気もしなくもないが時系列順に書いてるんだからしょうがない。
店員さんは日本語と英語は通じない雰囲気。頑張って注文しよう。
かき氷屋
食後のデザートは麺店の隣にあるお店でマンゴーたっぷりなフワフワかき氷を頂いた。
伝票に必要量書いて渡す注文システムだから言葉がしゃべれなくても問題なし。
台湾のかき氷はこのフワフワな味付き氷が一般的らしい。まず、この氷が美味しい。そして、ゴロゴロ入ってる旬のマンゴーも甘くてうまい。しかもこれで100元。安い。一人で食べるにはちょうどいいサイズ感。すごい。完璧だ。
このかき氷屋の向かいにもかき氷屋があるのだけれども、そちらは日本でよく見るガリガリした氷のかき氷を出してる。
氷の種類が違うから客を奪い合わずに済んでいるのかもしれない。
おなかにまだ余裕があったので向かいのかき氷屋のかき氷もハシゴすることに。
友人がパパイヤって書いてあるって言うから頼んだのに出てきたのは完全にサツマイモだった。惜しみなくゴロゴロ乗ってる。これ、ハシゴして食うやつじゃないよ。重たいよ。。
吉貝島(ジーべーダオ)へ
かき氷を食た後のプランの話をする。
ポンフー島の中心部から電動スクーターで北上して港(後寮遊客服務中心)へ行き、そこから船に乗り換えて吉貝島という離島で海水浴をする、だ。
離島まで来たのだから綺麗な海は外せないでしょう。
この離島のビーチはSKE48の「意外にマンゴー」のPVロケ地なんだって。
アイドルのロケ地に選ばれるくらいなのだからさぞ綺麗に違いない。
PVのしょっぱなにビーチの空撮が出てくるので見てみると雰囲気がつかめるかもしれない。見たい人はYoutubeで探してみてくれ。
めんどくせぇ、リンク貼れや!って思うかもしれないが、水着ギャルが歌って躍るPVのリンクを張るとGoogle神の怒りを買うリスクがあるので勘弁してほしい。読者の利便性より私の小銭だ。
で、まずは港を目指して電動スクーターを北へ北へと走らせる。
時間にして50分と距離の割りに時間がかかった。
というのもレンタルした電動スクーターのMax速度が30km/hと遅すぎるのよ。
市街地はこのスピードでちょうどいいけど、ロングドライブは飽きてくるね。
しかも港までの道は島の内陸を走っているから、海がほとんど見えない防砂林ビューで景色が単調っていうね。
離島だけどシーサイドドライブ♪といった趣は無いんすわ。これで50分はなかなか辛い。
あと、片側2車線でスピード出せる雰囲気の道だからか周りの車がガンガン追い越してくる。
原付で2ケツしてるやつらに「ちょwwwあいつら遅くねww」って見られながら追い抜かれるのはちょっと悔しかった。
くそー、俺たちにもエンジンがあれば……
JAFで申請すれば日本の運転免許でも台湾で運転可能なので、あらかじめ申請しておいて原付や車を借りた方が良いよ。絶対そっちの方が楽しいって。速さは正義。
とか思いながら走ってたら港に到着。
受付のある建物で友人が往復の船と島での移動手段の電動自転車を手配。
カウンターでハオハオハオ!!ドエドエドエ!!と中国語?を話す友人が頼もしい。
この船に乗り込んで吉貝島を目指す。14:30に出発。私たち以外に客がいなくて貸切だった。
15分ほどで吉貝島に到着。
免許がないからって言って島内で乗る電動自転車を手配していたのに、用意されていたのはどう見ても原付だった。おい、免許。。
友人が電動自転車でお願いしたはずなんですけど……って係のおっちゃんに尋ねると、
「ああっ!?いいからそれで行け!」
と追いやられた。えええ、マジかよ。
貝みたいな形してる島の左下にあるビローンってなってる部分がビーチっぽい。
原付に二ケツでビーチに向かう。
これまでがレスポンスの悪い電動スクーターだったせいか、40km/hくらいしか出してないけど最高に楽しかった。エンジンって大切。
この島では交通の法律があまり機能していないらしく、バイクに乗っている人たちはみんなヘルメットをかぶってなかった。私達みたいに無免許で乗ってるやつもいるだろう。
吉貝島では普段以上に安全運転を意識するようにした。
ビーチの駐車場に到着。なんとガラガラ。
ハイシーズンなのにこんなに空いてて大丈夫?って思ったのだけども、なんてことはない。みんなギリギリまで入り込んでから停めてるだけだった。
このビーチはトイレ、無料更衣室&シャワー完備。
シャワーの水もぬるめで寒くないのはグッド。
更衣室がほのかにアンモニア臭いのは謎だった。おしっこするやつがいるのか?横にトイレがあるのになぜ?
ロッカーは海の家みたいなところで50元で1日借りることができる。鍵は自分で管理だから開け閉め自由。便利。
ビーチはサンゴや小石が多くて裸足で歩くとやや痛い。
ビローンってなっているとこの先っぽの方に行くほど砂が細かくなって歩きやすくなる。
SKE48の人々がビーチ先端の方で踊ってたのはそういうことか。手前側じゃ足の裏が痛くて踊れないもんな。
海の波は穏やか。離島のさらに離島なだけあって当然海は綺麗。
みんな水上バイクで楽しそうにしてる。
波打ち際に寄って見ましょう。透明度もかなり高いですね。
水上バイクがバンバン通ってくる。
波打ち際から遠くを見てみましょう……ここにも遠くに水上バイクが……
結構な頻度で水上バイクが映りこんできやがる。
このビーチに限らず台湾の人たちは水上バイクやバナナボート的なアクティビティが海遊びのメインのようで、ビーチで日焼けとか海で泳ぐといった遊び方をしている人は皆無だった。
なので、ライフジャケットを装着している人がアクティビティの待機場所にワラワラいるくらいで、そのほかの場所はガラガラ。
ビーチの先端まで行けば水上バイクも来ないので無人の海の写真撮り放題。
さっそく泳いでみましょう。
波打ち際から1mくらい入ったエリアだけサンゴのかけらが積もっていて、そこを歩くときだけちょっと痛いけど、そこだけ過ぎてしまえば後はずっと足元が砂地なので泳いだりするのはそこでやるといい。
ただ思いのほかすぐ深くなるので要注意。
波打ち際から5mで腰くらいの水位なのにそこから10mくらい進むと足が付かなくなるのであまり遠くに行くのは禁物。調子に乗っていると流されそう。
1時間ほど泳いで海を満喫してあとは、船着き場に戻る前に島の高台にある展望台へ。
GLAYのHoweverをイメージしたポーズをとってみたんだけど、後でPV見返したらTERUは一回もこんなポーズしてなかったね。
まだサングラスしてる。どこで無くしたんだろ。
17:00発くらいの船でポンフー島へ戻った。
サボテンアイスを食べる
港に到着後は易家仙人掌氷のサボテンアイスでクールダウン。
甘酸っぱくてさっぱりした冷たいアイスが海遊びの日焼けで火照った体に心地よい。
サボテンって赤紫色なのね。
「ポンフー島」で画像検索するとよく出てくる澎湖跨海大橋も近くにある。
台湾最長の橋なんだって(2494m)。
この橋を通れば念願の両サイド海景色のシーサイドドライブが叶いますね。
友人からこの先に景色の良いところがあるけどどうする?と聞かれ、地図を確認。
さらに40分か……帰りは来た道を戻るから40+50=90分……
ないな。やめとこ。
と、ホテルのある市街地まで同じ道を50分かけて戻る。遅い。。遠い。。
友人も前日あまり寝れてなかったらしく、眠すぎてふらふらしてたから帰る選択は正解だった。
スクーターだと走ってる時に会話もできないし暇だからBGMが欲しいな。
regaとかtoeとかthe band apartとか聞きながら走ったら気持ちいいかも。
なにか音楽が流れていれば眠くなりにくいし、眠気覚ましにも良いよね。
あまりに眠かったから途中で夕陽を見がてら休憩。
夕食:海鮮バーべキュー(澎湖鳳姐自助碳烤)
夕食は澎湖鳳姐自助碳烤で海鮮バーベキュー。
380元/人の前払いで炭火焼きの海鮮バーベキューが食べ放題になるお店。時間制限なし。
席は四人掛けでオープンエア。こういうところで心配な虫はいなかった。
友人が前回ポンフー訪問時に地元の人に教えてもらって行こうとしたら
「一人なのにバーベキュー行くんすかwwwマジでwうけるwww」
って言われて行けなかったお店だって。
多様性を尊重する台湾人でも一人バーベキューは無いみたいね。
ラインナップはカキ、イカ、タコ、シシャモ、さんま、練り物とか。海鮮以外にも豚肉、鶏肉、ソーセージなどの肉類もあるので相手が誰でも十分戦える戦力だ。
食っているときは主食が見つからなくて困ったのだけれども、帰り際にパンが目立たないところに置いてあるのを見つけた。そこにいたのか……。探せばあるので探してみてほしい。
味ぽんやレモン汁を持参していくと最高の焼きカキ食い放題になるので日本から持って行くのがおススメ。
カキ食い放題と言えば私の住んでいる三重県も南の方はカキが全国的に有名で、冬場になると牡蠣食べ放題のお店がオープンする。
気になるあの子との初デートにはその子が行ってみたいと言った牡蠣食べ放題。
胃袋をつかめっていうのは男女問わず有効な戦術なんじゃないかと思う。
食のニーズを満たし、会話も盛り上がった。
よし、これは大成功だな。
とか思ってたんだけど、彼女の感想は
「こいつの車の中、知ってる曲が一曲もかからなかったな。」
だったらしい。そこかよ。
そんなことを思い出した。
……
食後にホテルに戻ってから台湾限定味のカラムーチョをつまみに台湾ビールで乾杯。
お互い前日あまり寝れていなかったからかあっという間に酔いが回ってそのまま就寝。
旅行初日でポンフー名産品の「イカ」、「サボテン」と「離島ならではの綺麗な海」をクリア。良い調子だ。
ポンフー島旅行2日目
旅行2日目。
おっさん2人の朝は遅い。
のろのろと起きてホテルビュッフェで朝食。ポンフーなのに日本を意識した鮮魚フェアやってた。地物を推そうぜ。
さて、2日目の行動に入る前に今一度ポンフー島を見てほしい。
・柱みたいな玄武岩を見ることができる「池東大菓葉玄武岩」(左側の四角)
・干潮時に道ができるトンボロ現象を見ることができる「奎壁山摩西分海」(右側の四角)
旅行前に行ってみたいと思っていた場所は上の地図に記した2か所なのだが、どちらも遠めの距離にあるということがお分かりいただけるだろうか。
そう、これは絶対移動が暇なやつだ。
昨日一日で電動スクーターに長距離乗るのに飽き飽きしていた私たちは、無理して事故ってもアレだしなぁ……と誰にしているか分からない言い訳をくりだした後、近場の海で遊ぶことにした。
いや、吉貝島みたいな離島まで行かないと綺麗な海はないのか?を確認する調査である。そうだそうだ。
さっそく出発。
山水沙灘(サンスイビーチ)
ポンフー島の南側にあるビーチ。
トイレ・更衣室・シャワー完備。ただ、シャワーだけ有料(10元)。
足についた砂を流すだけなら無料で使える水道がある。
曇っていたので海の綺麗さについては本来の実力を評価できていないけど、そこそこ透明だった気がする。
ビーチの砂は目が細かいので裸足で歩いても痛くない。
波は高め。行った日は1.5mくらいの波が来てた。波にぶっ飛ばされて遊ぶのにいいかもしれない。大人向けかも。
ビーチ入り口付近の案内板がサーフボードの形をしていることからも分かる通り、このビーチはサーフポイントっぽいですね。波に乗らないでプカプカ浮いてるサーファーがいた。
コンビニで昼飯。
どこで飲んでもコカコーラゼロはうまい。
隘門砂浜(アイメンビーチ)
ポンフー島の有名なビーチ。海は青くて綺麗だけど透明度は低い。
例えるならバスロマンの濁り湯っぽい色。細川ふみえがどんなに暴れても下は見えないぞって感じ。
波打ち際までは砂なのに、海に入ったらすぐに足元がざらついた岩場になってる。たまに砂地があるけど基本的に岩。透明度が低くて足元が見えない&岩は痛いのでマリンシューズがあると良いかも。
こんな人畜無害そうな顔してるけどさ。
海の中が見えないから、走って行って海に飛び込んだりすると水底の岩にやられてケガするんだぜ。
……すっげぇ痛かった。。
このビーチもトイレ、無料更衣室、無料シャワー完備。
ここもそうなんだけど更衣室がややアンモニア臭いのはなぜなんだ……ここでいたしているのか?
シャワーの近くに写真映えしそうなまっすぐな道やブランコがあるので、映えたい人は訪れると良いでしょう。林投公園って場所らしい。
童心にかえって楽しむのも良し。
そういえばこのビーチもアクティビティをやってる人以外ほとんど人がいなかった。
この2日間で3か所ビーチまわったけど、やっぱり吉貝島の透明度が抜けているので時間があるなら吉貝島、なければアイメンビーチにいったらいいんじゃないっすかね。
駐車場付近には隘門(アイメン)と読みが同じ「愛門」の赤いモニュメントもあるよ。映え写真ポイントっすね。赤いな。
赤いと言えばあの子と2回目のデートで行った永観堂の紅葉は見事だった。一面の赤、赤、赤。
約3000本のモミジが真っ赤に染まる様はまさに圧巻で、ライトアップされたモミジを嬉しそうに眺めるあの子の顔を見て私まで嬉しくなったのを覚えている。
デートの待ち合わせ場所はイオンの駐車場だったのだけど、京都から帰ってきてイオンに到着してもなかなか帰ろうとしない彼女を見て、まだ一緒にいたいってことなのかしら……?これは脈あるんじゃねーか?とか思っていたな。
本当の理由が彼女の家は駐車場が縦に並べて停めるタイプで、翌日早く車を出す彼女が家族の後に停める必要があり、家族が帰ってくるのを待っていただけということが分かるのはもう少し後の話。
……
ビーチで遊んだら体力がなくなってきたので、ホテルに戻ってプールベッドでゴロゴロしながら晩御飯食べるところを調べつつ一休み。
よし。近場のここに決めた!
夕食:海大王(阿華漁村海鮮料理)
海の大王を名乗る海鮮料理屋さん。
ポンフーは6~8月にウニ漁が解禁されて美味しいバフンウニを食べることができるということで、生うにとウニチャーハンを頂けるこのお店をチョイス。
大王の名にふさわしく、ポンフー島旅行で訪れた飲食店の中では価格帯は高め。1品200元くらい。
来店する地元の人を見てるとなにかの記念日とかお祝いっぽい人達が多かった。
このお店にはメニューが無く、水槽中の魚介類と調理法を指定するスタイルの注文法を採用しているので英語か中国語ができないと詰む。
シャコとウツボ。
お目当てのウニも在庫有り。よしよし。
友人は中国語、店員は英語というどちらも自国語を話さない謎なコミュニケーションで注文。
海外で生ものは緊張するけどイカの刺身がうまかった。やっぱ名産なだけある。ワサビがワサビとしては珍しい緑色だな。何の色だこれ。
時期物だからと注文したウニ&ウ二チャーハンは友人が満足そうに食べてた。
店をどこにするか決める時に今がウニの旬!とか息巻いて主張してたけど、そういや私はウニ嫌いだったわ。
会計は1000元くらいだったかな?
23.5掌上明珠仙人掌氷淇淋
おっさん2人がキャッキャウフフしてるだけでは記事がもたないので、SNS映え成分をトッピングすべく若者に人気のかき氷屋へ。
23.5という店名の由来はポンフー島の緯度っぽい。
メニュー。
アイスはサボテン、海苔、香りの強いお茶の3種類で、地元の素材を大切にしたフレーバーをご用意。
かき氷はフワフワ系でミルク、海苔、黒糖の3種類。
これらを組み合わせたセットが145元。
かき氷の種類ごとに器や構成を変えているようで、オシャレ&映えるぜ。
ミルク氷と海苔アイス。サボテン味のタピオカ&ハートのサボテンアイス付き。
海苔氷とお茶アイス。あんこを添えて。
フルーツは入ってないけどうまい。そしてオシャレ。
夏に台湾でかき氷と言ったらマンゴーかき氷しかねぇぜ!って思ってたけど、美味しいのでこれはこれであり。マンゴーかき氷なら台北でも食べられるしね。
実は前日も行ってるので、ここでトータル2回食ってることになる。リピ。
この日は翌朝の便に備えて軽く飲んでさっさと寝た。
ポンフー島旅行3日目
最終日。
馬公空港から台北松山空港へ向かう飛行機は8時台に出発だったので、ぎりぎりまで寝ていたい私たちは2泊目の朝食はつけていない。
6:45チェックアウト。
馬公空港→松山空港
7:07馬公空港に到着。
お世話になった電動スクーターともここでお別れ。
電動スクーターは馬公空港の駐輪場に適当に停めておけば返却完了らしい。
こんなんで見つかんのかよ?って思ったけどこれでいいらしい。
こんなんでいいのかよ。
いいのかよ。
いいの?
あの日の記憶がよみがえる。
そう、あれは12月の寒い夜。
告白を受けた彼女の返事は「いいの……?」だった。
私なんかで良いの?という響きを感じ取った私は、なんて謙虚な人だろう。だがそこが良い。自信をもって。君は魅力的だ。という意味を込めて「もちろん!」とはっきり答えた。
まさに、僕たちのストーリが、今、始まる。って感じだった。
あの瞬間のBGMには小田和正のテケテーンってやつで決まりって感じだった。いや、決まりどころかもう完全に流れてた。
ロマンチック度を定量化するメーターがあるとしたら、人生史上最高レベルの値をたたき出したのはこの瞬間だった。
こっぱずかしいが良い思い出ってやつだ。
なので、数年後にこの日の話になった時、あの「いいの……?」は、まだお互いよく分かってないけど大丈夫なのか?という意味だったということを伝えられた時の衝撃ったらなかった。
えええええええええええええ!どちらかといったら否定寄りのニュアンスじゃん!
わかんねー。女心マジ分かんねー。
いやー、びっくりするほど相手の言葉の意図をくめてないな、昔の私。
てか、一回目のデートからすれ違いまくってんじゃん。
もちろん!ってなんだよ。意味通じてねーよ。コミュ障かよ。
笑うしかない。
でも、勘違いしたままでも結婚までいけたので勢いさえあればなんとかなるのかもしれませんね。
で、なんだったっけ。
ああ、帰りの飛行機の話ね。
帰りも行きと同じくマンダリン航空の便を利用した。
くたびれ気味だけど快適な座席。
小一時間で台北松山空港に到着。
帰国の便まで時間があったので、遅めの朝食として鼎泰豊本店で小籠包を食う。間違いないやつだ。うめぇ。
さらにマンゴーかき氷を食う。でかい。1人1個ずつ食べたけど、これは2人で食うやつだな。
腹を満たした後はMRTで桃園空港へ。
桃園空港で友人とお別れ。お世話になりました。
JAL桃園空港ラウンジ→中部国際空港
帰りはJALのビジネスクラス。JALラウンジが使えるぞ。
普段飛行機に乗るとしたらスターアライアンス便ばかりなので、ワンワールド系のJALのラウンジに入れることはめったにない。
せっかくの機会なのでラウンジのJALカレーを食う。帰国前だけど日本を感じてほっとした。コカ・コーラがゼロだったら完璧だったな。
B737-800で中部国際空港へ。
機内食は洋食。ビーフシチュー。出されたものは食う。デザートのハーゲンダッツまでしっかり食べた。
グッバイ台湾。また来るぜ。
終わりに
ありきたりだが旅行とは非日常の体験だ。
いくら吸っても飲めないストロー
ハエが舞い狂う麺店の激ウマ海鮮ラーメン
コスパ最高な旬のマンゴーかき氷
30km/hしか出ない電動バイクの退屈さ
オーダーを無視して原付を用意するおっさん
どの海水浴場でもなぜかアンモニア臭い更衣室
これらは私の日常の中では体験しにくいもので、そんな非日常の中にいると普段過ごしている日常がどういうものかがくっきりと浮かび上がってくる。
虫一匹いない清潔な店内(無臭)で注文したものが素早く確実に提供される。しかもサービスは良く値段も安い。最高だ。日本最高。
旅行先から帰ってきていつも思うことは日本って良いよねってこと。
素晴らしいものでも当たり前になるとありがたみが薄れるということはよくある。
家族なんかもそうなのだろう。
いつも自分を気にかけてくれる家族がいるから良い仕事ができている。
ありがたい。そうだ、日常にもっと感謝を。家族を大切に。リスペクト。
そんな気持ちで妻から送られてきたラインを見る。
ロイヤルハワイアンでスイートにアップされました。あなたと行った時は壁ビューでしたね。やはりホテルマンは客の格の違いを感じ取って対応を変えているのですね。
……
こ、こんなやり取りができる相手がいることがありがたい。ほんと。
感謝を胸に翌週のフジロックへと向かう。
壁と屋根とベッドの良さを思い出すために。