御在所岳の混雑しないおすすめルートを紹介するよ:本谷コース~中道

三重県で最も有名な山、御在所岳。

山頂まで御在所ロープウェイで一気に登ることができ、山上公園には食事処やトイレも完備。

そんな御在所岳には登山道も複数あり、その中で特に人気なのが中道(中登山道)と呼ばれる登山道でして、変化にとんだ登山路と道中あちこちにある奇岩が登山者を楽しませてくれます。
しかも、この山は6月以降もヤマヒルが出ないんですよ。最高ですね。

が、この中道ってやつはすげー混むんです。

人気がゆえに体力のない人もたくさん登ってて渋滞発生。
遅い人を追い越そうにも道が細いから追い越しは困難。

この中道を快適に歩くためにはどうすれば良いか?

A. 時間をずらして下りで使う。

これが渋滞を避ける方法です。

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時間をずらすのはなぜか。

御在所岳の登山は朝から登り始めて昼過ぎに降りてくるというスケジュールが一般的です。早い人は昼前には降りてきて帰ります。

つまり、15:30以降に中道を通る人はほとんどいないわけです。
なので空いている中道を歩きたい人は、この時間帯に中道を歩くスケジュールを組めばいいことが分かりますね。

ただ、15:30から中道を登り始めると下山することには夜になってしまうので、登りは別のコースを利用し、下山で中道を利用するのがおすすめです。

ちなみに、中道を下りで利用すると1.5時間程度で駐車場まで戻ることができます。

登りで利用するコースは本谷コースがオススメ

じゃあ登りはどのコースから登ればいいの?という話ですが、登りで利用するコースのオススメは本谷コースです。所要時間は2時間程度。

本谷コースは登山地図に載っていないいわゆるバリエーションルートですが、踏み跡が明瞭ですし、これでもかというくらいマーキングしてあるので迷うことなく登ることができるはずです。

他のコースに比べてマイナーなコースなので、いつ訪れても混雑とは無縁です。
GWの12:30から登った時でも他の登山者を3人見かけたくらいでした。

12:00頃から本谷コースから登り始め、中道で夕方までに下山完了するスケジュールにすると、混雑しがちな御在所岳でもスムーズに歩くことができます。

また、このスケジュールにすると、早朝から登り始める人が下山して帰るころにスタートすることになるので、駐車場探しをせずに車を停めることができるというメリットもあります。

9:00や10:00に登り始めようとすると、駐車場がいっぱいで路肩に停めることになりますからね。
駐車場が空いていなくて路肩に停める時は、白線からはみ出ないように気を付けてください。
たまに警察がパトロールにきますので。。

・このルート利用時の注意点
本谷コースは沢に沿った岩を登っていくコースなので雨天時は足元が非常に滑りやすくなり難易度が跳ね上がります。晴れている時限定で利用した方が良いです。

また、本谷コースは下る方が大変です。途中でバテても引き返すのは難しいので登り切る体力をつけてから挑戦してください(低山の山頂まで行けるくらいの体力でOK)。

あと、同様の理由でルートミスった時に戻るのも大変です。コースの予習はしっかりしていきましょう。コース中に目印はたくさんありますが疲れていると足元ばかり見てしまうので。。

それでは以下で、
登り:本谷コース→下り:中道
での御在所岳登山ルートについて紹介していきます。
紹介記事中に使用している写真は2017年5月2日に撮影したものになります。

御在所岳の混雑しないおすすめルート

今回紹介するルートを利用する場合、鈴鹿スカイライン(477号線)沿いにある駐車場を利用するといいでしょう。
ここだけで50台くらい停めれますが時間帯を考えないとすぐに埋まります。トイレは無いので駐車場に着く前に済ましておきましょう。武平峠の駐車場や 山上公園にはトイレあります。

出発前に車のライトが点きっぱなしになってないか確認してから出発しましょうね。
ここでバッテリー上げてしまうとロードサービスの人が来るまで50分くらい待つことになりますよ(その時の話)。

駐車場が埋まってたら路肩に停めましょう(白線内に!)。

本谷ルートでの登り 所要2時間程度

駐車場からスカイラインを登っていくと右手に中登山道口の看板見えます。
そこから右に登っていくと中道ですが本谷コースを目指す場合は左に向かいます。

ぼろい橋です。渡り切った先に「落下の危険アリ」と書かれた木の札が吊るされていました。こっち側にもかけておいてよ。。
鈴鹿スカイラインを一ノ谷御在所山の家まで歩いていった方が良いかもしれませんね。

階段を登り切って御在所山の家に辿り着いたら右を向くと本谷コースの入り口があります。

本谷コース入り口。
以前はもっとしっかり書かれていたのですが、薄くされてますね。

道なりに進んでいくと、

砂地に出ます。ここから左手にコースがあります。

左を向いても木と岩しか見えないし薄暗そうですが、赤丸の方向に進んでいきましょう。

登り始めはこんな感じになっています。この岩場をまっすぐ登っていきましょう。
写真ではわかり辛いですが赤インクで目印もつけられています。

以前は無かった青インクの目印が多くつけられていました。こちらも本谷ルートの目印なので赤と青の目印に沿って進めば迷うことはありません。
目印が増え過ぎ感がありますが、初見の人にとってはありがたいでしょうね。

2手に分かれるようなところは必ず正しい方に目印があります。ここは登り始めて10分ほどのところ。

岩場を進んでいくと滝が現れます。
直登、左右の岩場、巻き道の中からお好きな登り方を選んで登っていってください。

大き目な滝の時は登りやすい方に目印が付いていたりします。

滝や岩を登りながら涼しげな道を歩いて行くと、

チョックストーン滝である不動滝に辿り着きます。登れる気がしませんね。
ここまで登山口から40分。
ここを無理に直登しようとして滑落・死亡事故が何度も発生しています。必ず引き返して左岸にある巻き道を利用してください。

不動滝から数10mもどると巻き道があります。ここを5分ほど登っていきます。

結構急ですから、気を付けていきましょう。

巻き道を終えて岩場に戻ったあたりでスミレを発見。
花の後ろの路が細長くて薄紫色なのと、ハート形の葉っぱからタチツボスミレだと思われます。

岩場を登っていくと分岐がありますがここは右です(登山口から1時間くらい)。目印もしっかりありますね。
左に行ってしまうとコウモリ谷(コウモリ沢?)に向かうことになります。。ここからしばらく分岐が続くので間違えないように周りを確認しながら登っていきましょう。

すぐまた分岐。矢印に沿って行けばOK。マーキングもあります。


で、またすぐ分岐。左に入っていきます。目印を見逃さないように。
下写真をバツ印方向に行くとロープウェィ整備コースに出てしまいます(昔間違って行った…)。

上の分岐を終えたあたりでショウジョウバカマを発見。以降いたるところに生えていました。

見上げると大黒滝が見えます(下写真右下)。この滝も直登は無理なので左から巻きます。


この辺の足元にはバイカオウレンがひっそりと咲いています。

大黒滝が見えてから3分ほど登ると右方向を指す薄い矢印があるのでそれに従って登っていきます。ここで曲がり損ねて直進してしまうと大黒尾根に出てしまい、大黒岩までの岩登りになります。大黒尾根にはルートを知っている人と一緒に行きましょう。

矢印に従って登っていくと、すぐにロープの垂れ下がっているところに着きます。
このロープが絶妙に使いにくい場所に設置されているので、無理に使わない方が安全に登れると思います。この辺は湿っていることが多いので滑らないように注意してください。

上の写真の場所から10分ほど登るとジョーズ岩に到着。

岩の下を潜り抜けても良いですし、右側の岩から巻いても良いです。
以前はロープや鎖は無かったので登りやすくなりましたね。

ジョーズ岩を超えてからはこんな感じの岩場を20分ほど登ったら次の分岐に辿り着きます。

分岐に到着。
左に行くと大黒岩、右に行くと鉄塔整備コース、まっすぐ進むと一ノ谷新道から山頂に向かうルートに合流します。せっかくなので大黒岩に向かいましょう。左へ。

ロープを頼りに急登を登ります。

大黒岩→一ノ谷新道→山上公園

急登を登り切ったらすぐに大黒岩に到着。ここまでで登山口から2時間弱です。
大黒岩からは一ノ谷新道と合流して山頂に向かうので本谷ルートはここで終わりです。
お疲れさまでした。

大黒岩は奥の方にも行けます。

先端の岩は平らで広いので休憩するのにぴったりです。

景色もなかなか。

大黒岩から登山道に戻り左側の山頂に続く一ノ谷新道を進みます。
右側の道は先ほど登ってきた道になります。

ちょっと進むと本谷コースへの分岐があります。
7枚前の写真の分岐をまっすぐ進んでもここに辿り着きます。
山頂を目指すので御在所岳方向に進みます。

途中それっぽい踏み跡のついた分かれ道がありますが、下の看板があるまでは直進してください。
この看板で左折。

3分ほどで分岐があるのでそこは右の山頂方向に進みます。
左は一ノ谷新道の下山路になります。

分岐から数分で山上公園に到着です。

山上公園→山頂→中道下山口

山上公園にはレストランや自販機、トイレもありますのでここで休憩していくのも有りです。ビールが400円、ペットボトルのジュースが200円、缶コーヒーが150円です。
観光地価格ですね。
レストランの営業終了時間は17:00(ラストオーダー 食事16:00、ドリンク16:30)。
2017/6/20~2017/7/13はロープウェイ運休に合わせて山上レストランアゼリアもお休みとなるそうです。

レストランから山頂までは5分ほどの登りです。
山頂。

山頂から中道の下山道までは15分ほどです。端から端の移動ですからね。。

中道下山道入り口の近くにある富士見岩からは先ほど立ち寄った大黒岩が見えますよ(大黒岩につながってる尾根が大黒尾根です)。

中道での下り 所要時間1時間20分程度

さて、下山です。
15:30過ぎであれば人気の中道であったとしても登ってくる人はまずいないですし、下りる人もほとんどいません。
自分のペースで楽しみながら下山しましょう。

中道はよく整備された登山道で、下のようなはしごや

鎖がしっかりと備え付けられています。

この辺りの登山路は岩と砂といった感じでしょうか。

梯子を降りて、

キレットをよじ登ったら6号目です。下山し始めてここまでで30分。
下写真の赤矢印にそって右から回り込むと鎖が設置された登りやすいルートがあります。

このキレットを登らずになぜか侵入禁止のロープくぐってロープウェイ点検道に迷い込んだ挙句遭難した人がいるそうです。

このページを読んでいるということは、コースの予習をちゃんとする方でしょうから大丈夫だとは思いますが気を付けてください。あ、当然ですが地図とコンパスも持って行ってくださいね。三重の低山でも遭難して亡くなっている方はそこそこいますからね。油断禁物。

キレットから5分ほど歩いたところにある片側が崩壊した道を通った後、数分で

有名な奇岩、地蔵岩に到着。このあたりが5合目。すごいバランスですよね。
ちなみに、この地蔵岩ですが裏に回り込んで岩が乗っかっている岩同士の隙間に足を差し込むことで岩の上に登ることができます。

地蔵岩から15分ほど下ると4合目のおばれ岩に到着します。岩がおぶさっているように見えませんか?
この岩の左を抜けていくのが下山ルートですが、

右方向に行って岩を登っていくと下のような3~4人は横になれそうな広いスペースが現れます。

ここでゴロゴロしながら休憩できるのがこのコースの良い所です。前方にはロープウェイ。

左にはおばれ岩と下界。

4合目より下は雨が降るたびに少しずつ崩壊して形が変わっていくので、その時付けられた目印や踏み跡に沿って降りていきましょう。ここから登山口まで15~20分でいけます。
枯葉を踏みしめていく登山道を通り、

砂っぽい登山道を下り、

雨が降るたびにえぐれ具合が深くなっていきそうな登山道を下っていくと、

だんだん水の流れる音が近づいてきて、

中道の登山口に到着します。


中道は超メジャーコースなので、迷うことはないと思います。

以上、御在所岳の混雑しないおすすめルート(本谷コース~中道)を紹介するよって話でした。
御在所岳の登山道が最も混雑する紅葉の時期でも、このルートはさほど混まないのでおすすめですよ。

私は他の山にヤマヒルが出る6月以降はこのルートばっかり登ってます。

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