三重県には気軽に登れる低山がたくさんあり、その中で一番有名なのは御在所岳だと思いますが、今回は私の一番好きな山である入道ヶ岳の登山コースとオススメルートを紹介していきたいと思います。
私は雪のない時期だけダイエット目的で低山に登るハイカーなので、この記事のターゲットもそんな感じの運動不足解消に手軽な山に登ろうかなって思ってる人です。
一番上の写真の鳥居は山頂にある最近新しくなった金属製の鳥居(平成29年5月12日建之と書いてありました。まだ4月だけど)。
真新しい白い鳥居は青空に映えてこれはこれで良いですが、私は前の木製の鳥居の方が味があって好きでした。
下の写真は昔の鳥居。山頂で会った人に聞いたところ、2017年3月まではこの鳥居だったみたいです。
さて、山頂の鳥居の話はこのくらいにしておいて入道ヶ岳です。
入道ヶ岳をざっくりと紹介
標高906mと低いのにゴール感のある展望抜群の山頂があり、椿大神社側からなら広い駐車場と綺麗なトイレも完備、さらに市街地からのアクセスも良好、おまけに登りと下りでコースを変える周回コースの設定が容易と手軽に登る山として完璧な条件が揃っている入道ヶ岳。
山頂の広々とした原っぱで頂く食事は格別。
椿会館で鶏飯(490円)を買ってここで食べるのがお気に入りのひと時です。まぁここで食べれば何食ったって最高のごちそうになります。
4月には満開のアセビの花が出迎えてくれたりもします。
ほら、入道ヶ岳に登りたくなってきたでしょう。
というわけで登山ルートを紹介していきますよ。
入道が岳には数多くの登山ルートがあり、大きく分けると椿大神社、宮妻峡、小岐須渓谷の3カ所を起点とすることができます。
1) 椿大神社起点
2) 宮妻峡起点
3) 小岐須渓谷起点
の順に登山コースとオススメルートを紹介します。
椿大神社を起点とした入道ヶ岳登山コース
まず、最もメジャーな椿大神社(つばきおおかみやしろ)を起点とした登山コースを紹介します。
車のナビに「つばきたいしゃ」や「つばきじんじゃ」と入力しても検索結果に出ないのでご注意ください。
「つばきおおかみやしろ」です。
それか目の前にある椿会館を目的地として入力しても良いですね。
椿大神社は猿田彦大神を主神とする三重県でも有名な神社で、休日は登山客だけでなく多くの参拝者で賑わっています。その後ろに位置する入道ヶ岳は猿田彦大神を祀る神山として仰がれてきました。だから山頂に鳥居や奥宮があるわけですね。
ちなみに奥宮の場所は山頂からイワクラ尾根に向かって行き、途中看板のある分岐を右(奥宮・北の頭方向)に曲がったところです。私はここで下山時の安全を祈願してます。
さて、登る時の話を始めます。
椿大神社にある登山者用の駐車場は神社から最も離れた第3駐車場ですので、第1、第2駐車場には停めないように注意してください。
また、登山道付近にも駐車スペースがありますので、空きがあればそちらに停めるのもあり有りです。
第1駐車場には立派なトイレがあります。
道を挟んだ椿会館では鶏飯(490円)を持ち帰れる形で売っていますので、それを山頂での昼食にしてもいいでしょう。結構おいしいですよ。
本殿で参拝したら左に曲がり、突き当りを右に曲がってまっすぐ進むと登山道があります。
あと、神社の出口付近にもトイレがあります。綺麗なトイレはここが最後です。
先ほどの地図を椿大神社起点の登山コース中心に拡大したものが下の地図です。椿大神社から歩いて行くと北尾根コース、井戸谷コース、二本松尾根コースの順に登山口が現れます。
北尾根コース(登り2:10 下り1:40)
最初に見えてくるのが北尾根コースの登山口です。
他の2コースに比べると距離は長めですが、風景や起伏に変化が多いので飽きずに楽しく登ることができます。私の中では登り専用コースのイメージです。
駐車スペースは登山口前に5台分くらいあります。
井戸谷コース(登り1:50 下り1:25)
北尾根コースを通り過ぎてさらに林道を進んでいくと広場に出ます。ここからまっすぐ行くと井戸谷コースです。
傾斜が急ですが早く下まで降りることができるので私はもっぱら下りで利用しています。太ももの筋肉をいじめたい人は登りで使ってもいいかもしれませんね。
広場には14台くらい停められそうなスペースがあります。薄暗いトイレもありますが利用したことはありません。
二本松尾根コース(登り2:10 下り1:30)
広場を左に曲がると見えてくるのが二本松尾根コースです。
沢山の人が利用するので踏み跡が非常に分かりやすく、アップダウンも少なく基本的にずっと登っていくコースなので体力的にも楽です。
通報ポイント5を過ぎたあたりにある避難小屋は椿大神社起点3コースの中でもっとも綺麗なので風の強い日はここで食事をするのも有りです。
このコースの往復が一番楽なので、体力に自信のない方はここから始めるといいと思います。
おすすめルート
・二本松コース往復
シーズン初めのリハビリや運動不足解消目的で初めて入道ヶ岳に登る方にオススメ。
・北尾根コース→井戸谷コース
登ってて楽しいコースとパッと下れるコースの組み合わせ。
まずはこれらコースで入道ヶ岳に慣れましょう。
宮妻峡を起点とした入道ヶ岳登山コース
続いて宮妻峡起点の登山コース中心に拡大した地図を下に示します。宮妻峡から登る場合はナビの目的地を「宮妻峡ヒュッテ」に設定し、そこよりも奥にある駐車場に停めると便利でしょう。狭い山道なので対向車に注意しながら向かいましょう。
駐車場は上に10台くらいと、
下ったところに30台分あり、カズラ谷ルートの直前にも5台分くらいあります。GWの朝9:30でもこんなもんなので、空きがなくて停めれないという状況はあまりないかもしれませんね。
トイレは無いので宮妻峡前のコンビニで済ませてきましょう。
ここからは色んなコースに行ける林道コースと宮妻新道コースがあります。
宮妻新道コースは左に、林道コースは右に向かいます。
登山コースのマップはこんな感じです。
宮妻新道コース(登り2:00 下り1:30)
下りでしか利用したことがありませんがずっと林の中を通るコースです。帰り道のイメージです。風の噂によるとヒルがよく出るそうです。
通報ポイント1へは駐車場からの分岐を左に下って、小屋を通り過ぎた後、下のような川を2つ渡ると行けます。
林道コース
始めて入道ヶ岳に登ったのがこのコースでしたが、それっきりこのコースで山頂まで行ってないです。
というのもこのコースの途中に鎌ヶ岳への登山道(カズラ谷コース)と水沢峠への登山道があるので、そっちに行ってしまうんですよ。
イワクラ尾根の通報ポイント3からの下山に便利な奥ノ沢コースはここにつながっています。
林道コースから各登山道への分岐までを以下でざっくり紹介します。
駐車場からの分岐を右に登って数分で車が停められそうな広場に出ます。
5台くらいはいけますかね。
目の前に鎌ヶ岳へのカズラ谷コースの登山口があります。
林道コースを進む場合は、ここから先へは車で向かうことはできません。歩きましょう。
広場から10分ほど歩くと下のような分岐がありますが、左の橋を渡ります。
で、突き当りを左。
そこから10分ほど歩くと不動の滝への案内看板があります。見たい場合は林道から出て向かってください。
看板から数分歩くと不動橋があり、そこから5分歩くと水沢岳登山口に到着です。
林道コースと奥ノ沢コースを目指す場合はさらに林道を進みます。下写真の分岐は左です。
水沢岳登山口から奥ノ沢登山口までは5分くらいです。
林道コースの方はさらに林道を進みましょう。
そのうち宮妻新道と合流して入道ヶ岳山頂に到着します。
オススメルート
・半日コース
1) 林道コース→水沢峠→イワクラ尾根→入道ヶ岳→宮妻新道
2) 林道コース→水沢峠→水沢岳→鎌尾根→鎌ヶ岳→カズラ谷コース→林道コース
入道ケ岳にこだわりが無ければ2)のコースもおすすめです。
イワクラ尾根がアップダウンが多くてヘタレハイカーにはきついので、それを避けるために鎌尾根をチョイスしてます。行きの登りを水沢峠に向かう登山道から奥ノ沢コースに変更して距離を延ばすのも良し。
こっちの方が楽しさは上かなと思います。詳細は下記事を参照してください。
・一日コース
林道コース→鎌ヶ岳→鎌尾根→水沢岳→水沢峠→イワクラ尾根→入道ヶ岳→宮妻新道
8時ごろ出発し、水沢岳で昼食を食べ、16時ごろ下山完了なイメージです。しんどくなったら水沢峠や奥ノ沢コースからエスケープすることもできるので気軽にトライしてはどうでしょうか。雰囲気の異なる3つの山を縦走することで鈴鹿の山を満喫できますよ。
注意点は水沢岳直前にある「きのこ岩のザレ場」では右側にある木の生えているエリアの巻き道を使って回避するということくらいですかね。私は直登してひどい目にあいました。。
キノコ岩↓
小岐須渓谷を起点とした入道ケ岳登山コース
最後に小岐須渓谷を起点とした登山コース中心に拡大した地図を下に示します。小岐須渓谷山の家の駐車場以降の道が通行止めになっているため、どのコースから登る場合でもその駐車場停めることになります。駐車場にはトイレもあります。
椿大神社や宮妻峡からのコースに比べて登っている人が少ないので、入道ヶ岳に慣れてから登ることをオススメします。
滝ヶ谷コース(通報ポイント5まで 登り 0:50 下り 0:40)
登山口の目の前に小岐須渓谷山の家の広い駐車場がありますのでそこに停めていきましょう。
池ヶ谷コースは川沿いを滝を見ながら登っていくコースで、滝ケ谷コースの通報ポイント7以降に二本松尾根の通報ポイント5と合流し、山頂まで共通のルートとなります。
名張の赤目四十八滝みたいな雰囲気だなーと思いましたが、6月以降はヒルが多くなりそうなので近づかない方が良いでしょうね。コース名に「谷」が付いてるところはたいていヒルの巣窟ですから。。
滝ヶ谷通報ポイント4番までは何も考えずにたどり着けますが、そこからの道が登山道なのか林業者の道なのか判別しにくいため迷わないようにご注意ください。。
倒木で道がふさがれていても踏み跡のある方向に登っていけば大丈夫です。
通報ポイント4番からは池ヶ谷コースに抜けることもできます。
池ヶ谷コース(登り:2:20 下り1:40)+滝ヶ谷入り口まで林道30分
滝ヶ谷コース登山口からさらに上流にいくと池ヶ谷コースの登山口があるのですが、工事中で滝ヶ谷コース登山口の駐車場までしか車で行けないため、そこから歩いて向かうことになります。
全体的に人があまり通っていないのか踏み跡が不明瞭だったり、倒木が登山路をがっつりふさいでいたりしてとても分かりにくくなっていました。
こんなんが何カ所もあります↓
さらに、湿った狭い登山道(片側は崖)の上にふかふかの落ち葉がいっぱいという神経使う道になっているのもエンジョイハイカー向きではないと思います。
私は下りでこのコースを利用したのですが、踏み跡薄いからと頼りにしてた目印を途中で見失って迷ってしまいました。。というわけで一部コース外を歩いたのでこのコースを歩ききったわけではないのですが、私はもう利用したくありません。あれでヒルがいたら発狂物ですよ。。
大岩谷コース、松の木谷コース
マップで難路と記載されていますね。まだ未踏です。
私は何も考えずに歩きたい派なので今後も行かない気がします。
オススメルート
1) 滝ヶ谷コース→二本松尾根コースの往復
2) ケヤキ谷コース→宮指路岳→仏峠→イワクラ尾根→入道が岳→二本松尾根コースから滝ヶ谷コース
終わりに
以上、三重県鈴鹿山脈の入道ヶ岳の登山コースとオススメルートについてでした。
入道ヶ岳は梅雨以降ヤマヒルが大量に出るので、登山を検討している方は早めに登りましょうね。
ヤマヒルが確実に出る時期は6~9月で、5月と10月は出たり出なかったりといった感じです。
私はGW後に雨が降ったタイミングで入道ヶ岳に行くのを止めています。
それ以降はヒルの出ない山に登るようにしています。例えば御在所岳とか。
ヒル避け(ヤマビルファイターとかヒル下がりのジョニーとか)を靴にスプレーしておくとヤマヒルの被害から逃れることができますので、奴らがいそうな時期に登られる方はご利用ください。
私はジョニーを利用しています。
ヒル下がりのジョニー本体 140ml
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これ+大量に出る時期に行かないようにしているおかげもあってヒルの被害にあったことは一度もありません。
あと、山頂の見晴らしが良い分、風を遮るものが無いのでウインドブレーカー(雨具で代用可)は持って行った方が良いですよ。