中国株式市場に導入されたその日から発動することで、
2016年の初笑いを提供してくれた「中国のサーキットブレーカー」ですが、
早くも本日今年2度目の発動となりました。
週に2回ですよ。さすが中国ですね。
中国株式市場に導入されたサーキットブレーカーは、
「前日比5%値動きがあった時に15分間取引停止し、再開後に7%まで値幅が拡大したらその日の取引は終了」
というものです。
「値動き」なので値上がりしても発動しますが、この制度は暴落対策です。
ただ、暴落対策で導入したのですが、
「取引一時停止の5%から取引終了となる7%までが近過ぎるためパニック売りを誘いやすい」
という欠点を抱えています。
暴落対策としてはいまいちですよね。
その辺は今後調整していくらしいです。
実地試験で調整だなんてさすが中国ですね。
本日は29分でサーキットブレーカー発動・取引終了となりました。
途中15分間の取引一時停止時間があったので、実際取引できたのは14分間のみでした。これはなかなかの好記録なのではないでしょうか。
アナリストによると、半年前に株式売却を禁止された大株主の売り禁止期間が今日で終わり、
明日から売れるようになるということで、
株価下落が予想されることから、その前に売ってしまおうと先を争って売った結果のサーキットブレーカー発動だそうです。
まぁ、明日からようやく株を売れるようになるはずの大株主には
1) 今後3ヵ月は各企業の発行済み株式総額の1%までしか売っちゃダメ
2) 売るときは15営業日前までに公表すること
という新たな2つの規制がかけられましたけどね。
1つ目もひどいですが、2つ目はやばいですね。
売るタイミングを15営業日前に公表なんてしたら、それまでの間に確実に株価が下がるじゃないですか。
実質売り規制延長ですね。さすが中国です。
大株主が売れなくたって一般株主がパニック状態なので、
サーキットブレーカーは今後も頻発するのではないでしょうか。
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さて、そんな中国株式市場ですがどこまで落ちますかね。
株価が上昇し始めた2000前後まで落ちるとすると、
あと6回のサーキットブレーカー発動で辿り着けそうですよ。
本日の終値:3125
↓
サーキットブレーカー発動!
↓
明日の終値:2906
↓
サーキットブレーカー発動!!
↓
来週月曜の終値:2703
↓
サーキットブレーカー発動!!!
↓
来週火曜の終値:2514
↓
サーキットブレーカー発動!!!!
↓
来週水曜の終値:2338
↓
サーキットブレーカー発動!!!!!
↓
来週木曜の終値:2174
↓
サーキットブレーカー発動!!!!!!
↓
来週金曜の終値:2022
来週金曜まで6連続サーキットブレークすると2000前後に辿り着きますね。
そんなことになってしまうと、
日経:15000
ダウ:14000
AUD/JPY:71円台
なんてことになってしまいそうですが。。
こうなる前に取引所営業停止とかやってきそうですね。中国だし。
中国はどうなってもいいのですが、関連の強いAUDが下がるのはきついんですよね。。
最悪でもこれくらいかと思うので、証拠金を積み増しておきましょうか。。
どうでもいいですがサーキットブレーカーって必殺技の名前っぽいですよね。
・追記
中国証券監督管理委員会が「株式サーキットブレーカー規制を停止する」との見解を示したそうです。
導入1週間で停止ですか。さすがっす。
ストップ安銘柄の値幅制限外すんだから暴落しそうだけど、介入でぶち上げるからサーキットブレーカーが邪魔ってことかしら?
明日になればわかりますね。
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