今年の1月に北京首都国際空港(以下、北京空港)で鍵の入ったポーチを忘れてきてしまったので、3月に北京まで取りに行ってきました。海外で物を無くしたら十中八九出てこないという話をよく聞きますが、今回のケースでは無事忘れ物を回収することができました。
この記事では、北京空港に手荷物を忘れた時の対応から忘れ物の回収までの話を書いていこうと思います。
忘れ物をした時の状況
今回私が忘れ物をしてしまったのは、北京空港の手荷物検査場です。検査後の荷物を回収せずに飛行機に乗って帰ってきてしまいました。
当時、
・0泊3日のシンガポール観光で18時間行動した後のフライト(6時間)からの乗り継ぎだった。
・トランジットまで2時間なのに手荷物検査通過時で1時間30分経過していた。
・トイレに行きたかった。
と、思考が鈍りそうな条件がそろっていましたが、どう言いつくろったところで私がマヌケだったってことですね。。
忘れたのは下の白いポーチ。シャンパンの写真撮ってる場合じゃねぇよ。。
この白いポーチはエアチャイナビジネスクラスのアメニティポーチなので無くしてもさほど慌てる必要ないのでは?と思われるかもしれませんが、この中に車のカギと家のカギ(と日本の小銭)を入れていたので大問題だったんです。
忘れ物に気付いた時のエアチャイナの対応
機内に乗り込んで荷物整理している時に忘れ物に気付きました。慌ててエアチャイナの人に伝えると、手荷物検査場まで一緒に来て探してくれました。手荷物検査場の他にも検査場付近にあるカウンターにも行って届いていないか確認してくれましたが、どちらにもありませんでした。。
荷物の中に家と車のカギが入っていたので、見つかるまで探したかったのですが、フライト時刻が迫っているので飛行機に戻ることに。戻った時間でも搭乗が続いていたのでもう少し探しても良かったかもしれませんが結果論ですからね。
一緒に探してくれた係員さんからは落とし物センターの電話番号と以下のような内容を伝えられました。
「今は無いけど後日届けられるかもしれないからそこの番号に確認してみて。手荷物検査場にはカメラが付いているから、置き忘れた荷物を係員が回収したのか誰かが間違って持って行ったのかも後でなら確認できるはず。」
飛行中は無くしたカギの事と、フライトが遅延したことで帰国後の乗り継ぎが厳しくなっている事について考えながらぼんやりとディスプレーを眺めていると、CAさんが慰めにきてくれました。
「事情は伺いました。忘れ物は北京空港の落とし物センターにきっと届けられるからどうか気を落とさないで。今は映画を見るなり寝るなりして気を紛らわせてはどうでしょうか。」
というようなことを言っていたような気がします。はたからみてそんなに落胆しているように見えたのかしら。。
降機後、エアチャイナジャパンの係員から落とし物センターの電話番号(北京で伝えられたものと同じ)を伝えられ、自分で連絡するように言われました。英語か中国語しか対応していないとのことだったので、落とし物センターのメールアドレスを教えてもらいました。私の英語力じゃ電話で伝えられる気がしないし。。
エアチャイナジャパンの人によると、
「北京空港とのやり取りはエアチャイナでやっても良いけど、結局北京空港の落とし物センターに問い合わせることしかできないし、伝言ゲームになるだけだから自分でやった方が見つかる可能性高いですよ。」
とのことでした。まぁそうかと納得。
ちなみ落とし物センターのメールアドレスは下記URLのページ下部に各ターミナルに対応したもの書いてあります(ターミナル3の場合は、3303569389@qq.com、t3lost@163.com)。
北京空港の落とし物センターとメールでやり取り→発見!
北京空港の落とし物センター(LOST&FOUND、失物招领 )では落とし物が届けられてから7日間下記URL上に情報を載せ、以降6ヵ月保管してくれます。6か月を過ぎたものは法律上国の物になるそうです。
帰宅後に教えてもらったメールアドレスに下記のような文章で連絡を取ってみました。私は英語が苦手なので得意な方はスルーして下さい。いつどこで何を落としたから確認してみてって内容です。
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Dear Sir or Madam
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送ったその日中に
「それっぽい2つのカギと小銭の入ったポーチが届いているよ。受け取る場合は自分か委任状を持った代理人に頼むかして取りに来てね(郵送不可)。」
と返事が。
おお、見つかったみたいです。
写真で確認したいと返信したところ、それはできないとのことでした。
写真はもらえませんでしたが状況から私の物であることはほぼ間違いないため北京空港まで取りに行くことに。ただ取りに行くだけだともったいないですが、3月にエアチャイナビジネスでSINタッチを予定していたため、北京空港に乗り継ぎで訪れるタイミングでついでに取りに行くことができました。
日本→北京→シンガポールの旅程で北京乗り継ぎ時間を多めにとり、その間に回収したわけです。
北京空港で忘れ物/落とし物を引き取る
忘れ物/落とし物の引き取り場所は、入国審査後のT3-Cにある出口A付近にあるLOST&FOUNDカウンターです。
受付時間は9:00からで24時間対応ではないようです。
トランジット時間で中国に入国する場合は、72時間以内の滞在者用レーンを使うと一般レーンに並ぶよりも早く入国できます。国際線乗り継ぎ側に一番近い入国レーンがそれに当たります。
一応地図も。乗り継ぎ搭乗券を持っている場合は乗り継ぎカウンターを無視して検疫を通過し、入国レーンの中で最も国際線乗り継ぎ案内表示側のレーン(72時間以内滞在者用)から入国します。矢印に沿えばOKです。中国に入国する場合は機内で配られる黄色い出入国カードに記入したものをここで見せないといけません。
北京乗り継ぎについては別記事で詳細に書いたのでそちらをご参照ください。
入国審査後はエアポートトレインに乗ってT3-EからT3-Cに移動(無料)。
出口の案内に従って進みます。
最後に手荷物を検査に通したら出口に出れます。全然混んでなかったので機内からここまで25分程度で到着。
私が出たのはB出口。LOST&FOUNDのあるA出口は少し離れたところにありました(赤い四角)。
A出口付近の案内看板。LOST&FOUNDは斜め上に矢印が向いてましたが同じフロアにありました。
LOST&FOUNDは北京銀行の隣にひっそりとありました。
それではカウンターに行きましょう。ドキドキしますね。
I would like to pick up my lost items!(忘れ物を取りに来たぜ!)
話したのはこの1文と単語だけで、あとはメールのやり取りを見せたり、荷物の写真を見せたりして伝えたら分かってもらえたようで持ってきてくれました。
無事荷物と再会。鍵も無事です。いやーほんと良かったー。
そのまま北京観光するならエアポートエクスプレスやバス等で北京市街地へどうぞ。
エアポートエクスプレスの一直線な線路。ガスってて先が見えないのもなんかどこまでも行けそうでカッコいいです。
出国手続き
忘れ物を回収したら乗り継ぎ便の搭乗口のある制限エリアに向かいます。
日本で乗り継ぎ便の搭乗券を発券している場合はそのまま出国ゲート(上の写真のゲート)に向かえばOK。
次に乗る便のチケットを持っていない場合は各航空会社のチェックインカウンターに向かいましょう。
ゲートでは自分で搭乗券のバーコードを読ませて通過します。その後エアポートトレインでT3-CからT3Eに向かい出国審査と手荷物検査を受ければ制限エリア到着です。T3-C→T3-Eに向かう時は日本語のアナウンスもあるため迷うことは無いでしょう。
北京空港=混雑というイメージでしたが、この時は空いていたので10分程度でゲートから制限エリアに辿り着きました。
制限エリアまできたら後は適当にラウンジなどで時間を潰してから搭乗便に乗って旅立ちましょう。
以上、北京首都国際空港での忘れ物が帰国後に見つかったから取りに言った話でした。
空港の忘れ物係の方たちはしっかり対応してくれるので、中国(外国)だからと諦めずにコンタクトを取ってみるといいですよ。